
2011年12月オーストリア・リンツにて、ストリートボード世界大会が行われました。とても寒い冬のオーストリアで、ストリートボード史上一番と言えるほど熱く、ハイパフォーマンスな大会でした。
大会を運営したのは、DimensionStreetboardsドイツ人チームライダー、Gotthard Pilsnerと数人のオーストリア人ライダー。彼らの質の高いオーガナイズにより、スケボーパーク、ホテル、パーティー会場、すべて居心地が良く、そのおかげで出場選手達のパフォーマンスも最高なものになったのだと思います。
まず圧倒的な去年までとの違いは、試合中のミスの少なさ! 転ばない転ばない! なんだか、パワーの中にも、ぶっ飛びの中にも、そこには丁寧さが必ずあるように見えた。そしてニュージェネレーション、ニューフェイスの参入。スペイン、イギリス、ドイツ、スイス、ハンガリー、イタリア、そして日本からも。女性の選手も参加。アンダー20も。
ここ数年、ストリートボードの世界大会は、音楽フェスティバルやスポーツイベントの中で行われ、多くの観客、メディアの前での大会でした。それらと比べると2011年ストリートボード世界大会@オーストリアは、こじんまりとはしましたが、純粋に“ストリートボーダーの、ストリートボーダーによる、ストリートボーダーのため”のイベントになり、自分たちがやってるスポーツの全世界における成熟度、そして課題などをとてもシンプルに把握でき、国境なく披露し合い、話し合うことが出来る世界大会でした。
結果報告
<ミニランプ部門>
- 1. Max Anderson(イギリス)
- 2. Thomas Trefzer(スイス)
- 3. Gabi Muñoz(スペイン)
- 4. Sergi Nicolas(スペイン)
- 5. Christian Kamm(ドイツ)
- 6. Malte Goode
- 7. Thomas Kienle(ドイツ)
- 8. Max Maier
- 9. Gustav Schmøller
- 10. Georg Mayrhauser
- 11. Ingo Fohre(ドイツ)
- 12. Jonas
<ストリート部門>
- 1. Gabi Muñoz(スペイン)
- 2. Max Anderson(イギリス)
- 3. Gotthard Pilsner(ドイツ)
- 4. Sergi Nicolas(スペイン)
- 5. Christian Kamm(ドイツ)
- 6. Thomas Kienle(ドイツ)
- 7. Thomas Trefzer(スイス)
- 8. Peter Borr
- 9. Gabriel Arguelles(オーストリア)
- 10. Simon Johns(イギリス)
- 11. Eduardo Wojcik(ドイツ)
- 12. Mattia Sacchi(イタリア)
日本国代表の宇田川修人
実は彼、世界大会前の3週間はスペイン人ストリートボーダー、セルジ・ニコラスのもとで暮らし、スペインで彼と共にストリートボーディングをしていました。一般的に海外で3週間のスケートと聞くと、とても楽しそうに聞こえますが修人の3週間は楽しくもまたハードな練習の日々でもあったはず。
彼自身、世界大会前に少しでもスキルアップをとの思いで渡ったスペイン。そして事実、たくさんの経験とキズを抱えて世界大会に挑んだ。世界大会という大舞台、体中が痛む状態で彼は自分の滑りを最大限に披露しました。
若干16歳、ストリートボード歴3年未満、1人でスペイン(笑)、そして世界大会出場。誰が真似できますか?! 実際に世界大会後、世界中のライダーから修人を称えるメッセージをいただいてます。おつかれ、修人!!!